姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
Ep.96 いろいろあんだよな
榛名聖が言っていたことはすぐに的中した。
放課後、帰ろうとしたら校門前にいろんな年齢層の男女が群れをなしている見えた。
「ギャアアひめちゃんだぁああ!!」
校舎を一歩出た途端私の姿を見つけた瞬間、歓声に地面が揺れる。
驚いて咄嗟に玄関に戻ってしまった。
(なななな、何アレ!こっっっわ!!)
今までだって浴びるほど注目を集めてきた人生だったけど、ここまでのは初めてだ。
何か起こってとは言ったけど望んでいたのはこんなことじゃなかった。
もっとわくわくするようなミステリーとか、なんかそんなやつだったのに!
どうしようどうしようと玄関でうろうろしていると、廊下から声をかけられた。
「何やってんだお前……。」
「広瀬真!!!」
私を見てドン引きしている失礼な態度も、今日ばかりは救世の天使に見える。
救世主が靴を履き替えて外を覗くと、その騒ぎに気がついた。
「アレ、まさか…?」
苦笑いしながら群れを指差す。
私も苦渋の顔で何度もコクコク頷いた。
「っとーにお前は…!」
広瀬真は頭を抱えて長いため息を吐いて、チラリと私に視線を向ける。
「助けてやる。着いて来い。」