姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

「涼ちゃんまーくんはよしとして、なんでひーちゃん?関係ないのにって思ったんだよねぇ。
今思えばあの紙にひーちゃんのキスのことも書いてあったのかも〜。」

「犯人はお前かー!!」

思わず榛名聖の後ろ頭をスパンと引っ叩く。


アナウンス部の奴らも卑劣だ。

1番安請け合いしそうな奴を狙って了解取りに来るなんて!
私達はセット売りの商品じゃないっつーの!!


榛名聖は「酷いなぁ」とヘラヘラ笑っていて微塵も反省していない。

「こうなったら榛名聖!アンタが責任持ってミスターコン出場して優勝して来なさい!

そのイケメンと言われる見てくれは、今私を守るためにある!!」

「いやいや〜ひーちゃん。今年のミス・ミスターコンのテーマを見てごらんよ。俺より適任がいるよ?」

言われてもう一度チラシをよく見る。

大きな見出しの下に、小さく“テーマ:男女逆転”と書かれている。


男女逆転…女装………


「………………。」

「なんで俺の方見るんだよ!」

考える間も無く視線が広瀬真の方を向く。
榛名聖も「ね?」と微笑んで頷いた。
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