姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

登校後すぐ近江涼介達の元に走ってきた女共が、

「今日はこれを着てください!」

「近江君達にこんなダサ…奇抜な格好させられません!」

……とか何とか言って押し付けた紙袋の中身がアレだったのか。


「私も可愛いカッコしたかった!男子ちゃんと仕事して!」

「男子達は女の子達にひーちゃんに衣装渡すなって釘刺されてたみたいだからねぇ。」

「日頃の行いが(わり)ぃからこうなるんだな。」

そうこうしている間に今から文化祭が始まることを知らせる校内放送が鳴り響く。

「!?」

それとと同時にどこからともなく地響きが聞こえてきて、どんどん近づいてくる。

驚いている間にショーウィンドウの手前の券売コーナーに教室を埋め尽くすレベルの長蛇の列ができる。

奇声というか悲鳴というか、とにかく鼓膜破れるレベルの喚き声が一斉に響き渡った。


――初めて文化祭、初っ端から圧倒されてしまった。

でも、大丈夫。

こんな混雑も、舞台の一部。
見せつけてやるわ、私の本気を。

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