姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「では現像を待つ間、出場してくれた方に感想コメントをただきましょう!
まずは2年D組の……」
注目が他に移ったあとも、姫と真は2人並んで立っている。
「お前、別人みたいだな。」
「でっしょー?どう?かっこいい?」
「傑さんを整えたらこうなるなって感じ。」
「それ兄ちゃんディスってるって思わない?
でもわかる!」
マイクを通していないから、賑わう中で2人の会話は他の誰にも聞こえない。
バチバチメイクで目の周りを黒くした姫の横顔を見てから、真は照れたように目を伏せる。
「……姫はいつも通りがいーよ。」
「広瀬真は今の方がいいけどね!」
「うるせーブス。」
「なんだとバカ。」
静かにケンカが始まる中、チェキの現像が出来たようで再び注目が姫達の方に戻ってくる。
姫が写真を受け取って、次はミスターコンの特典タイムになった。