姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「で、でもでも、いつも何にも言わないじゃん!
なんで今回だけ怒ったの?意味わからないじゃん!」
「それは…………」
言いかけて不自然に途切れた。
ついでに開いていた近江涼介の唇も閉じてしまった。
「それよりお前、これ出したのか?」
「言って」と私がいうより先に目の前に“進路希望調査”
と書かれたプリントを出された。
無記名で第一希望から第三希望まで真っ白な紙を。
「出してない!というか話の続きを――……」
言いかけた時チャイムが鳴ってこの話は打ち切りになる。
この後も近江涼介は私を無視し続けて、言いかけた言葉の続きは結局有耶無耶になってしまった。