姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「ひーちゃんが俺達をダシにして女の子悔しがらせるのなんていつものことじゃない。何をそんなに怒ってるのさ?」
「それはいつもアイツからけしかけてるからだろ!
キ……“アレ”は俺が仕掛けたことで復讐に加担する意図があったわけじゃねーから……」
「じゃあどんな意図があったの?」
ズバリ。間髪入れずに掛けた問いに、真が目を見開いて固まった。
続く沈黙。
そしてみるみるうちに困惑顔に変わって口を手で押さえて俯く。
「わっかんねぇ……。
ただなんかアイツが近づいてきてわけわかんなくなって、
でも、涼介とか周りの奴らの顔もよく見えて……
そしたらなんか……あんなこと……」
当時の状況を思い出したのか耳まで真っ赤にして、語気も尻すぼみになっていく。
それを見て今度は聖が驚いて目を丸くした。