姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

「えっ、そこまできといてまだ無自覚!?
こっわ〜。純粋培養箱入り息子って怖ぁー……。
もういいよ、さっさとひーちゃんに謝ってもらって仲直りしなよ〜。」

「よくわからんけど馬鹿にされてることだけはわかった。」

(でもまぁ、これなら俺が恐れてる事態はまだ起こらないか。)

愚鈍と表しても差し支えないレベルの鈍感さをある意味尊敬しながら、聖は内心そう安堵する。

「そういえばまーくん。進路希望調査表、もう出した?
締め切り明後日だよ〜。」

「あー……俺はまだ。聖は?」

「俺はもう書いたよ〜。まだ出してはいないけど。」

「へぇ……なんて書いた?」

「まだ秘密⭐︎1番に伝えたい人がいるんだぁ。」

「ふーん、そっか。」

進路の話題に明るく笑う聖とは対照的に、真は何を思うのか神妙な面持ちだった。
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