姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
Ep.137 冬空と、消えない熱と
――翌日の放課後。
帰ろうとする生徒や部活に向かう生徒でざわつく教室で、私は広瀬真を呼び止めた。
「広瀬真!ちょっとツラ貸しなさい!」
呼び止めたのは私なのに、連れて行かれたのも私だった。
広瀬真の後を歩いてたどり着いたのは、開かない屋上のドアの前。
「ここ、俺の秘密の場所。」
壁は真っ白だしドアの小窓から日も差し込んでいるから暗くはないけど、ちょっと狭くて閉鎖的だ。
「そんでもってこれが……」
言いながらガチャガチャと施錠されたドアノブを乱暴に回す。
すると、ガチャンと鍵が開く音がした。
「秘密の開け方。」