姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「おはよう広瀬くん♡」
最初の印象は猫撫で声でくねくねしているキモいやつ。
次に足蹴にされても殴られても笑ってるやっぱりキモいやつ。
「うるさい、チビ。」
「アンタはいいわね、頭の程度と身長以外に悩みがなさそうで。」
「なんだとバ――カ!」
本性は気性が荒くて性格も口も悪い。
言い合いも取っ組み合いも何度もした。
「料理は女子の基本スキルだよね♡」
努力家っぽいのにその動機がおかしくて、それでも走るのをやめない変な奴。
「そんなことも知らないで、なにもわかってないとか、勝手に非道な人間扱いすんな!バァアアアカ!!!」
「広瀬真の話を少しも聞かないなんて、このバカ親がァ!!!」
感情に正直ですぐキレる。すぐ熱くなる。
「プリクラ撮りたい。」
「クソみたいな青春イベント。」
「今年こそは夏休みしたい!」
「クソ寒いのに外なんか行くわけないでしょ。」
テンションが上がったり下がったり忙しくて、でもなんだかんだ最後は楽しそうにしている素直じゃない奴。
「広瀬真は誰よりも他人に寄り添える、思いやりのあるいい奴なんです!」
「勿体無い。他の2人もだけど、アンタっていい奴なのに。」
「理想の自分になるために、広瀬真はすっごく努力したのね。」
「突っ走ってけ!広瀬真――!」
……初めて“俺”を見てくれた、そんな俺の――……