姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

――――……

「ちょっと……、なんでアンタ達までここにいるのよ?」

天音ちゃんとのお喋りにもほんの少し慣れてきた辺りで、よく知った声がカフェテラス中に響いているのに気付き騒ぎの方へ駆けつけた。

「あ、ひーちゃん。やっほ〜⭐︎」

しれっと“今私に気づきました”みたいな態度で榛名聖が軽やかに手を振ってきた。

旧校舎に行くって言ってたのにここにいるのはおかしい。

それに広瀬真が私と目が合うなり何故か焦り出したから、覗き見してたことはバレバレなのに。

(前にも女友達の件でいろいろあったし、心配してくれてたってこと?)

私は1人で立ち向かえないほど子どもではないし、おせっかいかよとも思うけど。

ちょっと嬉しい自分もいるから驚きだ。

にんまりと緩みそうになる口元を、なんとか引き締めて澄まし顔を取り繕う。
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