姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「でもさ、どうする〜?
このままひーちゃんが栗谷さんとどんどん仲良しになっちゃったら、俺達のことなんて構ってくれなくなっちゃうかも。
なんてったって栗谷さんはひーちゃん憧れの女友達で――」
「んなわけねーだろ。」
不機嫌そうな声で真がぶっきらぼうに話を遮る。
椅子の背もたれに腕を置き、振り返って姫の様子を見るその顔は怒っているようにも見える。
「なんだかんだ情に厚いアイツが、女友達できたからって元々の友達をぞんざいにするとかありえねー。
……姫の1番はいつだって俺らだろ。」
眉を顰めながらポツリと呟いた真の言葉に、きょとんとした聖と真顔の涼介は見つめ合う。
そして2人同時に問題の真の方を見た。
「ウッソ、まーくん…もしかしてヤキモチ!?
ちょっとやめてよ、ひーちゃんの友達はボク達だけ⭐︎なんて幼稚園児しか言わないよ〜?」
「んな゛…!違っ……!んなこと言ってねぇだろうが!」
大袈裟な身振りを交えた聖の言葉に、真は勢いよく立ち上がって強く否定する。
それでも聖は面白がって真を揶揄うので、その度真が必死になって応酬する声がどんどん大きくなっていった。