姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
おまけ:友達の友達は友達なのか?
夕食後のひと時に、兄妹3人で渉兄ちゃんが剥いてくれたりんごを囲んで団欒している。
「――私がそう言ったら、近江涼介が“友達の友達は友達じゃない”って早口言葉言い出して!そう言うものなの?」
一切れのリンゴを齧りながら傑兄ちゃんの方を向く。
なぜなら彼は友達関係の知識に於いては私の知る限り誰より博識だからだ。
「えー、俺は普通に友達の友達とも友達になれるけどな。
よく遊ぶ予定入れてた友達に、他の友達もいるけど連れてっていい?とか聞かれるし。
……で、その場で仲良くなって全然楽しく遊べる。」
えっ、難易度高くない?
仮に天音ちゃんが急に別の友達連れて来たら喧嘩する気しかしないんだが。
天音ちゃんの女友達が嫌そうな顔で私を見ている姿を想像して気が遠くなる。
天音ちゃんと私が特殊なだけで、人というのは本来すぐ会ったばかりの人とも仲良しになれるものなのか?
「いや、これに関しては傑がおかしいから。
真に受けちゃダメだよ、姫。」
呆然としてリンゴを咀嚼する口が止まって、なんなら出てきそうになっている私に向かって渉兄ちゃんがおしぼりを手渡しながらツッこんだ。