姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

AM7:50

AM7:50
言われた通りの課題に加えて受験対策の勉強も済ませ、学校に行くために送迎車に乗り込む。

本当はちゃんと自分で電車に乗って通いたかったけど、リスクが高いと止められた。
無駄にデカくて歴史がある家の分、余計な恨みも買いやすいから。


イヤホンをつけて英語のリスニングの模擬問題を流し聞きながら窓の外を眺める。

制服を着たどこかの学生が友達と戯れ合いながら楽しそうに歩いているのが遠くに見える。

…そういえば、ああいう光景に対して、羨望とか寂しさを何も感じなくなったな。

そんなことをぼんやりと思った。
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