姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「キャァアア!近江くん、頑張ってー!♡」
「榛名くん、かっこいいーッ!♡」
突然女子側のコートから黄色い歓声が湧き上がる。
どうやら女子の試合はひと段落したようだ。体育館を仕切るネットに女子達がずらりと張り付いて、今行われている3on3に釘付けになっていた。
涼介と聖は敵同士。
今は涼介のチームにボールが渡っている。
涼介の味方がドリブルで進み、もう1人の味方へとボールをパスしようとする。
そこに聖がカットインしてボールを奪い取り、女子達がやかましく叫んだ。
「ギャラリー増えたね〜。涼ちゃん。これは負けられないなぁ。」
少し遠くに控えていた涼介に笑顔を向けると、そのまま単独ででゴールまで走っていくと、鮮やかにレイアップシュートを決める。
沸き立つ女子達に優雅に手を振りファンサービスまでして余裕な態度だ。
続いてリスタートで涼介のチームからボールを持ち再び涼介達の攻撃ターン。涼介を軸に他の2人もぎこちなくボールを繋ぎ、なんとか3ポイントラインに辿り着くと、聖と涼介の一騎打ちになった。
「涼ちゃんどうする〜?俺は左に抜ける読みで動こうかな?それとも上かなぁ?」
「聖、うるさい。」
聖の挑発にも一切乗らず表情も変えずに聖の頭を通り越してボールを放つ。
綺麗なフォームが様になっていて、見ていた女子達も言葉を失う。
ゴールに吸い込まれるように弧を描いて飛んでいったボールは、スパッと音も立てずに網の中を抜けていった。
「あちゃ〜、一本取られちゃったぁ。」
「無駄口叩いてるからだろ。」
セリフの割に全く悔しがっていない聖と、ゴールを決めたのに飄々としている涼介に女子は愚か男子まで興奮して沸いている。
唯一興味なさそうなのは、壁に張り付いて自分の毛先を弄って暇そうにしている姫と、俺くらいだった。
「榛名くん、かっこいいーッ!♡」
突然女子側のコートから黄色い歓声が湧き上がる。
どうやら女子の試合はひと段落したようだ。体育館を仕切るネットに女子達がずらりと張り付いて、今行われている3on3に釘付けになっていた。
涼介と聖は敵同士。
今は涼介のチームにボールが渡っている。
涼介の味方がドリブルで進み、もう1人の味方へとボールをパスしようとする。
そこに聖がカットインしてボールを奪い取り、女子達がやかましく叫んだ。
「ギャラリー増えたね〜。涼ちゃん。これは負けられないなぁ。」
少し遠くに控えていた涼介に笑顔を向けると、そのまま単独ででゴールまで走っていくと、鮮やかにレイアップシュートを決める。
沸き立つ女子達に優雅に手を振りファンサービスまでして余裕な態度だ。
続いてリスタートで涼介のチームからボールを持ち再び涼介達の攻撃ターン。涼介を軸に他の2人もぎこちなくボールを繋ぎ、なんとか3ポイントラインに辿り着くと、聖と涼介の一騎打ちになった。
「涼ちゃんどうする〜?俺は左に抜ける読みで動こうかな?それとも上かなぁ?」
「聖、うるさい。」
聖の挑発にも一切乗らず表情も変えずに聖の頭を通り越してボールを放つ。
綺麗なフォームが様になっていて、見ていた女子達も言葉を失う。
ゴールに吸い込まれるように弧を描いて飛んでいったボールは、スパッと音も立てずに網の中を抜けていった。
「あちゃ〜、一本取られちゃったぁ。」
「無駄口叩いてるからだろ。」
セリフの割に全く悔しがっていない聖と、ゴールを決めたのに飄々としている涼介に女子は愚か男子まで興奮して沸いている。
唯一興味なさそうなのは、壁に張り付いて自分の毛先を弄って暇そうにしている姫と、俺くらいだった。