姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
PM19:00
PM 19:00
学校が終わって、決められたことを予定通りにこなした今日最後のタスクはA社の周年記念パーティーだ。
広いホテルの大広間で、着飾った紳士淑女が上品に笑いながら歓談を楽しんでいる。
パーティー用の黒のスーツにカラーネクタイをして、俺も父親の傍に控えて参列者に挨拶をして回る。
それが一段落して父親から離れソフトドリンクを取りに行くと、チャラチャラしたスーツ姿の奴が絡んできた。
「こんばんは、真くん。数時間ぶりだね?」
「……どーも、“聖くん”。」
聖も鮮やかな色のソフトドリンクを手に取って壁際に寄った俺の隣に位置取った。
煌びやかで賑やかなパーティー会場の片隅で、談笑する人達をぼんやりと眺めながら俺は口を開いた。
「聖も来てたんだな。」
「元同級生の家主催のパーティーだからねぇ。顔広いの、俺。お友達たーくさん。」
ふわりと柔和で軽薄な笑顔を浮かべながら言ったその目は笑っていない。冷ややかな態度とすら感じるほどだ。
「よく言う。誰も友達だと思ってねぇクセに。」
「あれ?バレたぁ?」
ふふ、と笑った顔は今度こそ本当の笑顔だ。
聖の食えない態度にジロリと呆れ半分鋭い視線を送るも、奴は全く気にしていない。
「安心してよ、真くんのことは“今は”ちゃんと友達だと思ってるから。不器用で真っ直ぐバカなとこも好きだよ〜、今は。」
「いちいち言葉に棘を仕込まないと気が済まないのか、お前は。」
「俺の性分ですから。ごめんね⭐︎」
「全然悪いと思ってないだろ……。」
何を言っても無駄だと溜息をついて会話を切り上げる。
その間も聖は態とらしくブーブー言っていて楽しそうだ。
学校が終わって、決められたことを予定通りにこなした今日最後のタスクはA社の周年記念パーティーだ。
広いホテルの大広間で、着飾った紳士淑女が上品に笑いながら歓談を楽しんでいる。
パーティー用の黒のスーツにカラーネクタイをして、俺も父親の傍に控えて参列者に挨拶をして回る。
それが一段落して父親から離れソフトドリンクを取りに行くと、チャラチャラしたスーツ姿の奴が絡んできた。
「こんばんは、真くん。数時間ぶりだね?」
「……どーも、“聖くん”。」
聖も鮮やかな色のソフトドリンクを手に取って壁際に寄った俺の隣に位置取った。
煌びやかで賑やかなパーティー会場の片隅で、談笑する人達をぼんやりと眺めながら俺は口を開いた。
「聖も来てたんだな。」
「元同級生の家主催のパーティーだからねぇ。顔広いの、俺。お友達たーくさん。」
ふわりと柔和で軽薄な笑顔を浮かべながら言ったその目は笑っていない。冷ややかな態度とすら感じるほどだ。
「よく言う。誰も友達だと思ってねぇクセに。」
「あれ?バレたぁ?」
ふふ、と笑った顔は今度こそ本当の笑顔だ。
聖の食えない態度にジロリと呆れ半分鋭い視線を送るも、奴は全く気にしていない。
「安心してよ、真くんのことは“今は”ちゃんと友達だと思ってるから。不器用で真っ直ぐバカなとこも好きだよ〜、今は。」
「いちいち言葉に棘を仕込まないと気が済まないのか、お前は。」
「俺の性分ですから。ごめんね⭐︎」
「全然悪いと思ってないだろ……。」
何を言っても無駄だと溜息をついて会話を切り上げる。
その間も聖は態とらしくブーブー言っていて楽しそうだ。