姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「昨日兄ちゃんが友達と遊びに行ってたの!
それで言うのよ、“友達と出かけるくらい普通”って!
私も行きたい!友達とお出かけしたい!」
駄々っ子のようにジタバタしてテーブルを叩きまくる私を見て、3人はそっと顔を近づけヒソヒソ話を始める。
「友達呼び慣れてきたと思ったら、今度は死ぬほどウザくないか?
つか兄いるのかよ。さらっと新情報言うなよ。」
「初めてできた友達にはしゃいじゃってるんだよ〜。生温く見守ってあげよ。」
「ダルいけどな。」
「全部聞こえてるんですけど。」
立ち上がって仁王立ち、私の陰口を言う3人を見下ろして威圧する。
友達だって言ったのに、目の前で陰口言うかね、フツー。
「まぁまぁ、じゃあさ、テスト終わったら遊びに行こうよ〜。
実は俺たち3人でも休日に出かけたことってなかったしね?」
手始めに金髪の胸ぐらを掴んだとき、榛名聖が小さく手を挙げてゆるゆると微笑んだ。
その言葉に、胸ぐらを掴む手を離して一転笑顔になる。
金髪は転げたけど、そんなの知ったことじゃない。
「約束だからね!」