姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
#最後の集合
Ep.231 みんなもね
季節は春から夏へと移り変わり、気付けばあっという間に夏休みが間近に迫っていた。
窓の外の色彩は夏の日差しを受けて青も緑も一層濃くハッキリとなっているのに、教室の中は春の頃から少しも変わらず張り詰めている。
「“夏休み”は楽しいもの」なんて高校3年生の私達には当てはまらない。
勝負の夏はすでに始まっているのだ。
「おはよ〜、今日も暑いねぇ。」
昼休みが始まってすぐ、ゆるーい声が教室内の緊張を破った。榛名聖だ。
「榛名くん、おはようっ♡」
「久しぶりー♡」
数週間振りの彼の登場に、女共はオアシスを求めて奴の周りに群がる。それに榛名聖もにこやかに対応している。
「もう昼だけどー?遅刻よ、遅刻。」
「何しに来たって感じだよな。」
「え〜、もうちょっと温かく迎え入れてよぉ。」
榛名聖が近江涼介の席を囲んでお昼を食べている私達のところにやってきて、その輪の中に加わる。
私も広瀬真も近江涼介も食事の傍らで参考書片手に勉強に励んでいるのに、榛名聖はにこにこと涼しい顔でパックジュースを飲んでいる。
窓の外の色彩は夏の日差しを受けて青も緑も一層濃くハッキリとなっているのに、教室の中は春の頃から少しも変わらず張り詰めている。
「“夏休み”は楽しいもの」なんて高校3年生の私達には当てはまらない。
勝負の夏はすでに始まっているのだ。
「おはよ〜、今日も暑いねぇ。」
昼休みが始まってすぐ、ゆるーい声が教室内の緊張を破った。榛名聖だ。
「榛名くん、おはようっ♡」
「久しぶりー♡」
数週間振りの彼の登場に、女共はオアシスを求めて奴の周りに群がる。それに榛名聖もにこやかに対応している。
「もう昼だけどー?遅刻よ、遅刻。」
「何しに来たって感じだよな。」
「え〜、もうちょっと温かく迎え入れてよぉ。」
榛名聖が近江涼介の席を囲んでお昼を食べている私達のところにやってきて、その輪の中に加わる。
私も広瀬真も近江涼介も食事の傍らで参考書片手に勉強に励んでいるのに、榛名聖はにこにこと涼しい顔でパックジュースを飲んでいる。