誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「あの、やっぱり、ワイン頼んでいいですか?」
「まあ、こういうところだから、そんなに深酒しないだろうし。
いいんじゃないか?
……今の会話、妻だからをつけるところがないな」
「全セリフにつけなくていいのでは……」
と言ったあとで、ほたるはメニューに視線を落としたあと、笑う。
その顔をぼんやり見ていた明巳はいきなり、真横に立っていたモノに気がついた。
軽快な音楽を流したロボットが最初に頼んだサラダを持ってきていたのだ。
明巳が慌てて、サラダをとりながら、
「悪かったな、すまん」
とロボットに謝ると、ほたるが笑う。
ロボットは向きを変え、鼻歌歌いながら去っていった。