誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「なんか、実里さんが美春さんを改心させてくれたみたいで……」

「なんだその、突然、第三の敵がいきなり現れて倒してくれた、みたいなの」

「宇宙戦争の最中に別の宇宙人がやってきて、そいつらを倒してくれたみたいな感じですよね」

 そう二人で話していたのが聞こえたらしく、実里がこちらを見つめて言う。

「ほんと、いい旦那ね。
 息ぴったりだわ、あんたと」

 バカっぽい夫婦で、と実里は言う。

「私たちは二人ともインテリすぎて、上手くいかなかったから」

「……あの、啓介さんを買い被りすぎですよ」

 どうも、自分たちが見ている啓介と彼女が見ている啓介には、かなりの隔たりがあるようだった。

「あの~、やり直してみたらどうですか?」
とほたるは実里に言った。

「実里さん、モテるのに再婚しないのは、まだ、啓介さんに愛があるからなんじゃないんですか?」

「む、向こうだって、再婚しないじゃないの!
 私のことなんてもう好きじゃないとか言ってたのにっ」
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