誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
 



「繁三さん、りんご、おいしかったです~。
 いろいろお菓子とか作りたかったんですけど。

 あんまりおいしかったんで、全部そのまま食べちゃいました」

「そうか、よかった。
 また娘が送ってきたら、あげるよ~」

「あ、繁三さん」
と啓介も何処からか現れる。

「いや~、書斎に良さそうな落ち着く部屋をまた見つけたんだが」

「ここ、もう売るんで、杉田さんと交渉してください……」

 いきなり話を振られた杉田が、えっ? と振り向く。
< 270 / 277 >

この作品をシェア

pagetop