誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「なんか、マンションの方にもいつの間にかいい部屋見つけて住み着いてそうだな」
と言う明巳はちょっと住み着いて欲しそうだった。

「だって、すぐ側で、俺の読みたい話が出来上がってってるんだぞ?」

「でも、それを読ませてもらえないんですよ。
 かえって拷問なので、うちには住み着かないで欲しいです」
と過去、一緒に暮らしていたときのことを思い出しながら、ほたるは言う。

 ようやく、啓介の本を全部買ったという和雄が慣れない手つきでフロアモップを動かしながら、笑っていた。





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