すき、という名前の花
Aはベッドから体を起こすと、淡々とカーテンを開ける。
決まりきった手の動き。いつもと同じ、慣れた手つき。
シャッと布が揺れ、窓の向こうに広がっていたのは――
果てしなく続く、灰色の空だった。

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