すき、という名前の花
古川は意味深に微笑むと、カウンターの下から一冊のノートとペンを取り出す。
ノートの表紙には、筆圧の強い文字で、こう書かれていた。

——ことばのはな

古川は1ページ目に「ようこそ」とやさしく記して、そっとAに差し出した。

< 93 / 101 >

この作品をシェア

pagetop