今日、振られたあなたに花束を。

諦めきれない。

諦めきれない。
9月の下旬、「はぁ。」私はまたため息を付いた。なぜって?それは、学校のグラウンドに憧れていた七瀬先輩がいたからだ。私は今年この水凪高校に進学した、宇田 ゆうな。七瀬先輩に、一目惚れしてしまったんだ。入学してしぐに、部活動紹介が行われた。その時に七瀬先輩がいた。明るく、かっこよくて、絶対にモテる。そう確信したんだ。私はこの人がいい。つい、隣りに座っていたひなに、
「私、バスケ部の先輩が好きかも。」ひなは驚いた。
「え?ゆうな…私もあの先輩好きなんだけど…」はい?って思わず聞き返した。ひなは、2回も言わせないでよー!と少し照れていた。ひなと私の好きな人が、同じだなんて。そこから私は女子バスケ部に入った。ひなも入った。ひなとは、中学が同じでずっと仲が良くて、それで、好きな人が被ってしまったのがとても辛かった。告白する勇気なんてないし、私よりひなの方がモテいるし、顔も、こんな事考える私より絶対に性格もひなのほうが上だ。何もかも劣っているんだ。私って。私は、ひなにこの恋を譲る。ひなが叶わなかったとしても。私はひなを励ます。
「私、一目惚れする人間違えたのかもしれないなぁ…私、やっぱり何もかも先輩に追いつける気がしなくって、隣に立てる気がしないんだ。私、諦めるよ。ひな、頑張って!」震える声で私はそう言った。すると、ひなは私の手を強く握った。
「私はゆうなの気持ちを大切にしたいな。だから、ゆうながほんとにそれでいいなら、私は先輩に告白する。」真剣な顔だけれど、やっぱり目が真っ直ぐで、相手を見ているっていうのがしっかり伝わる。可愛い子はやっぱりここからちがうんだな。そう思った。
「うん。いいよ、私は。ひな、頑張って!」気づけばお互い涙を流していた。
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