もう女じゃないなんて、言わせない
第1章 友人の夜
恋って、タイミングが合わなければ、消えていく。
そういうものだ。
私、水島優香は事務職のOL。気づけば40歳になった。
仕事は真面目にこなしているし、人並みに友人もいる。でも、心をときめかせるような恋愛とは、もうしばらく縁がない。
恋をしたい。
でも、それを口にするのも痛々しく思えてしまう年齢になったのかもしれない。
そんな風にぼんやり考えていた時だった。
「おう。」
居酒屋の引き戸が開き、背の高い男が手をあげた。
白いシャツにジャケットを片手に持ったラフな姿。
目が合うと、彼は軽く口角を上げる。
東條悠真。
同い年で、小さな会社を経営する社長さん。仕事で知り合ったのは、もう一年前になる。
最初はちょっと気になる存在だったけれど、気づけば"ただの飲み友達"に落ち着いていた。
「東條。」
私も手をあげて応えると、彼はそのままカウンター席の私の隣に腰を下ろした。
そういうものだ。
私、水島優香は事務職のOL。気づけば40歳になった。
仕事は真面目にこなしているし、人並みに友人もいる。でも、心をときめかせるような恋愛とは、もうしばらく縁がない。
恋をしたい。
でも、それを口にするのも痛々しく思えてしまう年齢になったのかもしれない。
そんな風にぼんやり考えていた時だった。
「おう。」
居酒屋の引き戸が開き、背の高い男が手をあげた。
白いシャツにジャケットを片手に持ったラフな姿。
目が合うと、彼は軽く口角を上げる。
東條悠真。
同い年で、小さな会社を経営する社長さん。仕事で知り合ったのは、もう一年前になる。
最初はちょっと気になる存在だったけれど、気づけば"ただの飲み友達"に落ち着いていた。
「東條。」
私も手をあげて応えると、彼はそのままカウンター席の私の隣に腰を下ろした。
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