「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています
この愛が本物で、どうしようもないくらい、心が彼に惹かれているから。

そんな私の告白に、カイルは──困ったように、けれどどこか嬉しそうに笑った。

「参ったな。」

「カイル……?」

彼は私の頬に手を当てて、真っ直ぐに言った。

「今夜は……帰れそうにない。」

その言葉に、胸が跳ねた。

嬉しい。私も──もう、彼を帰したくない。

「側にいて。」

その言葉を合図に、カイルは私をそっと抱き上げ、寝室のベッドへと運んだ。

そして、柔らかいベッドの上、優しく私を押し倒す。

「あなたを……愛したい。」

震える声で告げる私に、カイルは静かに頷いた。

「その気持ちに応えるよ。セレナの愛は、俺にとって糧だから。」

唇が重なるたび、肌が触れ合うたびに、私たちは何度も何度も、お互いを確かめ合った。

甘い囁きと吐息、指先の温もり、すべてが愛おしくて。

夜は静かに深まりながら、私たちを包んでいった。
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