√スターダストtoらぶ
ep.1
愛舞side
物心ついた時からそうだった。
目が合っただけできゅうってなって
あ、好きって舞い上がってしまう。
それもそのはず。
この身体に流れる血、DNAに刻み込まれているのだから。
わたしの母は超がつくほどの男好きで、
結婚と離婚、再婚を5回繰り返した。
つまり、バツ5。
今も男を取っ替え引っ替え。
ほんと、懲りてない。
そんなクズ親の娘だから、子のわたしも極度の恋愛体質。
親も親なら子も子だと良く言ったものだ。
それプラスクズ男によくモテる。
中学時代月に一度は必ず告白されていた。
断るのも面倒だから仕方がなく付き合ってみるもことごとくヤバイやつばかりだった。
初カレは末期の束縛獣。
授業の合間をぬってはメールを送ってきて近況報告をさせられる。
放課後は必ず家まで送り届けられ、長い長いキスをされる。
寝るまで30分ごとにメールを送りつけてくる。
わたしがスタンプで返すと“なんで?どうして?ほんとは何してるの?”と連続メッセージが届き、それも無視すると電話を掛けてくる。
そして極めつけは休みの日。
うちの母親が放任状態なのを知っていたのか学校のない土日は丸2日彼の部屋から出してもらえなかった。
なんか延々とあーだこーだされていて、おかしくなりそうだったから担任に相談したところヤツは北海道の親戚のところに飛ばされた。
2人目のカレはやたらと過保護だった。
毎朝家に来てわたしの荷物を運んでくれた。
授業でわたしが先生に当てられて首を捻っていると代わりに問題を解いてくれた。
給食を席に用意してくれたり、掃除を代わってくれたり。
体育の徒競走でただ擦りむいただけなのになぜか帰り道おんぶされたり。
良い人だったのかもしれないけどさすがに度がすぎていた。
3人目は20股男。
別れた後に知ったことなのだけれど各クラスに1人ずつカノジョを作ることを信条としていたかなりのバカ。
それを知らずに付き合っていたのはどうやらわたしだけらしく、つまりわたしもバカだったということ。
そもそもそんなヤツがモテるなんてちゃんちゃらおかしいのではないか、なんて思ったり。
それ以降も告白してくる人はいて付き合ったりもしたのだけれど、どれも長続きしなかった。
途中で相手の浮気が発覚したり、
わたしが慎重になり過ぎて重いと言われたり。
振ったり振られたり。
そんなことを繰り返していると何かを見透かしたように母は言った。
『らぶちゃんはやっぱりあたしの子。うふふっ』
母の嘲笑いが異様で気味が悪かった。
そして、言われて気づいた。
確かにわたしは母と同じことをしていたのだ。
吐き気が三日三晩続き、食事も喉を通らずわたしは痩せ細ってしまった。
このままでは間違いなく…。
よし…
やめよう。
もう誰とも付き合わない。
もう恋なんてしない。
わたしは決めた。
目が合っただけできゅうってなって
あ、好きって舞い上がってしまう。
それもそのはず。
この身体に流れる血、DNAに刻み込まれているのだから。
わたしの母は超がつくほどの男好きで、
結婚と離婚、再婚を5回繰り返した。
つまり、バツ5。
今も男を取っ替え引っ替え。
ほんと、懲りてない。
そんなクズ親の娘だから、子のわたしも極度の恋愛体質。
親も親なら子も子だと良く言ったものだ。
それプラスクズ男によくモテる。
中学時代月に一度は必ず告白されていた。
断るのも面倒だから仕方がなく付き合ってみるもことごとくヤバイやつばかりだった。
初カレは末期の束縛獣。
授業の合間をぬってはメールを送ってきて近況報告をさせられる。
放課後は必ず家まで送り届けられ、長い長いキスをされる。
寝るまで30分ごとにメールを送りつけてくる。
わたしがスタンプで返すと“なんで?どうして?ほんとは何してるの?”と連続メッセージが届き、それも無視すると電話を掛けてくる。
そして極めつけは休みの日。
うちの母親が放任状態なのを知っていたのか学校のない土日は丸2日彼の部屋から出してもらえなかった。
なんか延々とあーだこーだされていて、おかしくなりそうだったから担任に相談したところヤツは北海道の親戚のところに飛ばされた。
2人目のカレはやたらと過保護だった。
毎朝家に来てわたしの荷物を運んでくれた。
授業でわたしが先生に当てられて首を捻っていると代わりに問題を解いてくれた。
給食を席に用意してくれたり、掃除を代わってくれたり。
体育の徒競走でただ擦りむいただけなのになぜか帰り道おんぶされたり。
良い人だったのかもしれないけどさすがに度がすぎていた。
3人目は20股男。
別れた後に知ったことなのだけれど各クラスに1人ずつカノジョを作ることを信条としていたかなりのバカ。
それを知らずに付き合っていたのはどうやらわたしだけらしく、つまりわたしもバカだったということ。
そもそもそんなヤツがモテるなんてちゃんちゃらおかしいのではないか、なんて思ったり。
それ以降も告白してくる人はいて付き合ったりもしたのだけれど、どれも長続きしなかった。
途中で相手の浮気が発覚したり、
わたしが慎重になり過ぎて重いと言われたり。
振ったり振られたり。
そんなことを繰り返していると何かを見透かしたように母は言った。
『らぶちゃんはやっぱりあたしの子。うふふっ』
母の嘲笑いが異様で気味が悪かった。
そして、言われて気づいた。
確かにわたしは母と同じことをしていたのだ。
吐き気が三日三晩続き、食事も喉を通らずわたしは痩せ細ってしまった。
このままでは間違いなく…。
よし…
やめよう。
もう誰とも付き合わない。
もう恋なんてしない。
わたしは決めた。