私の隣にいるのが俺じゃない理由を言え、と彼は言う
布団の中、野田の胸に抱かれながら、私は瞳を閉じた。
でも、どんどん熱を帯びていくその距離に、眠気なんて消えてしまった。
「……風花、寒くない?」
囁かれた声は優しくて、でもどこか切なげだった。
首を小さく横に振ると、彼の指がそっと私の頬を撫でる。
それだけで胸がいっぱいになる。どうしようもなく、好き――
「こんなふうに抱きしめてるのに、まだ足りないって思ってる」
「……うん、私も……」
小さな吐息が漏れる。
その音に応えるように、野田の指が、私の肩から腕へとゆっくりすべっていく。
やわらかな肌を確かめるように、なぞるたびに身体が跳ねた。
「風花、感じてる?」
うん、と答えるのも恥ずかしくて、私はただ、野田に顔を埋める。
そんな私を、彼は愛しそうに抱きしめてくれる。
「好き。ずっと、好きだよ。……誰にも渡したくない」
熱く重なる唇。
指先が、私の胸元へと滑っていく。
ゆっくりと、浴衣の布越しに確かめるように触れられると、震えるような甘さが身体を走った。
「……あの夜も、たまらなかった」
「野田……」
「けど今日も……やばい」
「えっ……」
私が戸惑うと、野田は少し困ったように笑った。
「顔がエロイもん」
耳元に囁かれた瞬間、顔が熱くなるのがわかった。
そのまま耳たぶを甘く噛まれて、小さく喘いでしまう。
「声、我慢しなくていいよ。……誰も聞いてない。ここ、俺たちだけだから」
浴衣の合わせ目がそっと開かれていく。
月明かりが、私の素肌を淡く照らす。
それを見た野田の瞳が、溶けるように細められる。
「……綺麗すぎて、どうしていいかわかんねぇ」
キスが胸元に落ちる。
吸い寄せるような、吸い付くような、執着のあるキス。
指も唇も、全部が愛しさを伝えてくる。
「風花……ずっとそばにいて」
「……うん」
それ以上の言葉は、もう必要なかった。
触れあうたびに、気持ちが溶けあっていく。
彼の愛が、全部、私のなかに注がれてくる。
時間がゆっくりと、甘く、熱をまとって過ぎていく。
ふたりだけの夜。
そのすべてが、忘れられない記憶になっていった
でも、どんどん熱を帯びていくその距離に、眠気なんて消えてしまった。
「……風花、寒くない?」
囁かれた声は優しくて、でもどこか切なげだった。
首を小さく横に振ると、彼の指がそっと私の頬を撫でる。
それだけで胸がいっぱいになる。どうしようもなく、好き――
「こんなふうに抱きしめてるのに、まだ足りないって思ってる」
「……うん、私も……」
小さな吐息が漏れる。
その音に応えるように、野田の指が、私の肩から腕へとゆっくりすべっていく。
やわらかな肌を確かめるように、なぞるたびに身体が跳ねた。
「風花、感じてる?」
うん、と答えるのも恥ずかしくて、私はただ、野田に顔を埋める。
そんな私を、彼は愛しそうに抱きしめてくれる。
「好き。ずっと、好きだよ。……誰にも渡したくない」
熱く重なる唇。
指先が、私の胸元へと滑っていく。
ゆっくりと、浴衣の布越しに確かめるように触れられると、震えるような甘さが身体を走った。
「……あの夜も、たまらなかった」
「野田……」
「けど今日も……やばい」
「えっ……」
私が戸惑うと、野田は少し困ったように笑った。
「顔がエロイもん」
耳元に囁かれた瞬間、顔が熱くなるのがわかった。
そのまま耳たぶを甘く噛まれて、小さく喘いでしまう。
「声、我慢しなくていいよ。……誰も聞いてない。ここ、俺たちだけだから」
浴衣の合わせ目がそっと開かれていく。
月明かりが、私の素肌を淡く照らす。
それを見た野田の瞳が、溶けるように細められる。
「……綺麗すぎて、どうしていいかわかんねぇ」
キスが胸元に落ちる。
吸い寄せるような、吸い付くような、執着のあるキス。
指も唇も、全部が愛しさを伝えてくる。
「風花……ずっとそばにいて」
「……うん」
それ以上の言葉は、もう必要なかった。
触れあうたびに、気持ちが溶けあっていく。
彼の愛が、全部、私のなかに注がれてくる。
時間がゆっくりと、甘く、熱をまとって過ぎていく。
ふたりだけの夜。
そのすべてが、忘れられない記憶になっていった