甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「もっかいして、ゆあ」

「……え」

「いいから、ほら、あーん」


千紘くんは甘い顔で、軽く口を開けて私を見ている。

おかゆをすくって、千紘くんの口に持っていこうとするけど、やっぱりためらわれてしまう。


……だ、だって。
さっきとは状況が違うじゃん。

さっきは焦って勢いのままだったけど、今は意識しながらだ。

……そんなのさ、そんなの。


「は、恥ずかしい……」

「っ、はあ、なんなのほんと。
俺の理性壊しにでもきてんの?」

「そんなことしてな……、わっ」


千紘くんに、スプーンを持っている私の手を包まれた。

そして、その手と顔が同じくらいのスピードで近づいていって。


「……やっぱ、うまい」


そういうと、手を離す。

……っ、な、なにこれっ。
び、びっくりした……っ。

触れられるの、やっぱりなれないし、あーんするのも恥ずかしいし。

心臓が鳴りやまない。


「ゆあ、顔真っ赤じゃん」

「うっ、うるさい……!
千紘くんが悪いんだからね……!?」


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