甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


……びっくり、した。

そして、千紘くんは私の腰に腕を回し、ぎゅっと抱きしめる。


「……っ、ゆあ」

「な、に……?」

「かわいい。離したくない、もっと触れたい」

「へ……っ」


肩にかかる重さなんて気にならないくらい、心臓の音がうるさい。

顔からはそろそろ火が出そう。

この甘さに耐えられるかなんて、答えはノーだ。


「ち、ひろくんっ、ベッド戻って……!風邪うつっちゃう……っ!」

「そのときは俺が看病してあげるよ」

「そういう問題じゃないから……!!とにかく戻って…っ」

「やだ」

「な、なんで……!」

「ゆあは、俺が触れるの嫌なの?」

「……」


突然、耳元で寂しそうな声がして、言葉に詰まってしまう。

私が、千紘くんに触れられるのが嫌?
……そんなこと、ない。

ただ、ただ、私は。


「心臓、持たないから、寝てて……」

「……っ、はあ。分かったよ」


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