甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


羽衣はにやりと、ちょっとだけいじわるな顔をして。


「例えば、瀬良くんとか」

「はあ……っ!?」


ぶわあっ、と顔が熱くなる感覚がする。

思わずガタッと立ち上がってしまって、教室にいる人たちがいっせいに私を見た。


「はは……」


最悪、また注目浴びちゃった……。

今年になってから、遅刻はするし注目は浴びるしで、結構さんざんだ。


「な、なんで……!?
なにをどうみてそう思ったのっ」

「逆に言われないの?かわいいって」

「あっ、う、それは……」


い、言われた覚えがありすぎるけど、でも、それはっ。


「全部、からかってるだけだと思うし……」

「それに気づかないとは、ゆあも鈍感だね」

「うっ、よく分かんないけど、とにかく!
アピールの方法教えてよっ」

「あっ、そうだったね」


な、なんなの、羽衣まで……っ。

千紘くんが私をか、かわいいなんて、本心で思ってないよ、きっと……!


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