甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
だから、思いっきりかぶりを振った。
「ははっ、そんなに首振らなくても」
「だって、微塵もそんなこと思ってないから」
「嘘じゃねーの?」
「嘘じゃないし、本当だし」
もう、なに言ってんの。
そう思うと同時に、びっくりもした。
千紘くんって、私のことなんでもわかっちゃうのかな。
ってことは、私が千紘くんを好きな気持ちも……。
「えっ!?」
「なに急に」
「い、いや、別になんでも……っ」
ば、ばれてないよね……?
私が勝手に、千紘くんは私を分かってるって思ってる可能性だってあるし……!
てか、その確率の方が絶対高いし……!!
「……ねえ、今なんじ?」
「何時って、八時前だけど」
「はあっ!?」
なんでそんなにケロッとしてんの!?
だって、始業は八時半だよ。朝ご飯だってまだなのに。
「私を三度目の遅刻に陥れるつもり!?」
「うん」
「うんじゃないっ、今すぐごはん食べるよ!急いで!」
それでもゆったりとしている千紘くんに、私はもう一度大きな声をだしたのだった。
