甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
大好きです、千紘くん


***


「瀬良くんがエスパー?
ふふっ……さすがゆあ……っ」

「笑わないで!だってそうでしょ……!?」


廊下で私の話を聞きながら、涙が出るくらい笑っている羽衣。

話というのは、昨日の朝、千紘くんは私のことをなんでも分かっちゃうのはなんでか、ってこと。

私はいたって真面目に話をしてるのに。


「ゆあがなんでも顔に出すからじゃない?」

「出した覚えがないんだって……!」

「顔に出した自覚がある人なんていないでしょ」

「うっ、それはそうだけど」


でも、私がしたいのはそういう話じゃないのっ。

頬を小さくふくらませた。
それでも羽衣は変わらず笑い続けている。


「それから……」

「ん?」

「いや、やっぱやめとこ」

「ええ……」


なにそれ、そう言われたら気になるじゃん。

唇を尖らせた私を見て、羽衣は私を小さく指さす。


「ほら、ゆあ。また顔に出てるよ」

「えっ!?」


< 214 / 242 >

この作品をシェア

pagetop