甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


これで私にいじわるできないね。

なんだかちょっとだけ鼻が高い。


「最後にお土産屋さん回って帰るか」

「えっ、あ、そうだね!」


千紘くんの声にはっとする。
そっか、もうおしまいか。

早いなあ……。

少しだけ歩いて、入り口付近のお土産屋さんに入る。


「あっ、これかわいい……!」


真っ先に私の目に入ったのは、アザラシのぬいぐるみ。
さっき水槽で見た、あのアザラシ。


「ゆあ、アザラシに夢中だったもんな」

「うん、私これにしようかな」

「他のは見なくていいのかよ」

「あっ、たしかに。
んー、でもこれは決定でいいかな。他に欲しいものがあったら、それも買う!」


欲張りだな、と千紘くんは笑う。

そういえば、今日の千紘くん、ちょっとだけ口数少ないな……。
私がはしゃいでるせいかな。呆れてるのかも……。


「千紘くんはなにか買わないの?」

「んー、じゃあゆあが選んでよ」


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