甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


千紘くん、どういうのが好きなんだろう……。
考えてみても、やっぱりよく分からない。


「本当に私が選んだのでいいの?」

「ゆあがいいなって思ったものがほしいんだよ」

「……っ、じゃあこれとかどう、かな」


ネックレスのものと似ている、イルカのキーホルダーを千紘くんにさしだす。

印象に残ったのは、やっぱりアザラシとイルカなのだ。
だから、それを共有したい。


「いいじゃん。じゃあ俺これにする」

「ほ、本当にいいの?」

「いいって言ってるでしょ。
ちょっとネガティブなんじゃないゆあは」


うっ、それはちょっとだけ当たってる気もする、けど。

それから私たちは別々に会計を済ませて、お土産屋さんを後にした。

そして、水族館の外に出る。


「どうする?これで帰る?」

「待って、ちょっとこっち周ろうよ」


そう言って、千紘くんは水族館の後ろの方を指さした。



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