甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
ずっと前?
「でも、私たちが出会ったのは、入学式のときのはずじゃ……」
「……本当に覚えてないんだね」
「えっ、覚えてないって、なにを?」
「俺は一目見た瞬間から分かってたけど」
だ、だから、なにを?
覚えてないって……、私と千紘くんに接点なんてあったっけ?
「これで思い出すかな、ゆんちゃん」
「……っえ!?」
思わず口元を抑えた。
驚きのあまり、大きく後ろに一歩のけぞる。
〝ゆんちゃん〟
だって、私をそう呼ぶのは、一人しかいない。
私がずっと会いたくて、好きだった人。
「ちーくん……?」
「……やっと思い出してくれた」
「なんで言ってくれなかったの!?」
「てっきり分かってるのかと」
「え?」
「あのとき、俺に指輪届けに来たんだろ」
あのとき……?指輪……?
一瞬だけ迷ったけど、すぐに記憶は見つかった。
……あの日だ。
私が無断で千紘くんの家に入ったとき。