甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


まあ、ちゃんと忘れ物を届けるっていう意図はあったんだけど。


「ゆあの家に忘れたなって思ってたんだよね。
そしたら朝、テーブルの上に置いてあるからビビった」

「あっ……!!
あの指輪って、もしかして……!」


確か私が、小学二年生になってすぐだろうか。


『ねえねえ、ちーくん』

『どうしたの、ゆんちゃん』

『わたしたいものがあるの!』


そう言って、私は小さなおもちゃの指輪をポケットから取り出した。


『はい、これ!』

『これ……ゆびわ?』

『そうだよ!
ゆあのたいせつなものだから、ちーくんがもってて!』

『わかった!ありがとう、きれいだね』

『でしょ?
ゆあたちがっこうはちがうけど、いっしょだっていうおまもり!』


そうだ。そうだった。
お守りだっ言って、ちーくんに渡したんだ。

まさか、千紘くんは、ずっと。


「ゆあがお守りだっていうから、引っ越してもこれがあればずっと一緒だって思って」


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