甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
それに応えるように、ふるふると首を振る。
確かに、不意打ちでキスをされることは、付き合ってからはよくあることだ。
でも、慣れるわけなんかない。
こっちは、絶対言わないけど、千紘くんに触れるだけでちょっとだけ、ほんのちょっとだけドキドキしちゃうのに。
「相変わらずピュアだね」
「……千紘くんが悪いもん」
「そういうとこも好き」
好き、もたくさん言ってくれる。
でも、そのたびに私は目を合わせられない。だって、ドキドキしちゃうから。
言葉で言われるのと、行動で示されるのとでは、またちょっとちがうのだ。
だからこそ、頑張って千紘くんの目を見る。
いつもはできないから、やってみたい。
「あのね、千紘くん」
「ん?」
「そういう甘い顔、私以外にしないでね……?」
そんな千紘くんを見るたびに、私はどうしようもなくわがままになる。
ぜんぶ、私だけが知ってたい、とか、私にだけがいい、とか。