甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「私、こう見えて料理、結構得意なの。
瀬良くんには、ちゃんと栄養取ってほしいし……。どう、かな……」
瀬良くんの瞳が、徐々に大きく開かれていく。
……引かれた、かな。
なんだかいたたまれなくなって、思わず視線を下に下げる。
この無言の時間が痛い。
あー、やっぱり、言わなければよかった……。
なんて後悔の念にさいなまれていると、突然がしっと両肩をつかまれて。
「へ……っ!?」
顔をあげると、瞳をキラキラと輝かせた瀬良くんと目が合った。
「な、なに……」
「まじで!?いいの!?」
「……っ、え」
「うーわ、まじ助かる。
俺、本当絶望的に料理できなくて。どうすっかなあって思ってたんだよ」
「え……」
ま、まさかそんなに喜んでもらえるとは……。
ウキウキな顔で、かごの中のカップラーメンを棚に戻していく瀬良くん。
完全に、私の方が戸惑ってる。
し、心配して損した……!
「椎葉さん、それ会計してきちゃえば?」
「あ、そうだね……!行ってくる」