甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「ちゃんと栄養取ってほしいとか、お人好しだなって」

「からかわないで……!」

「ふはっ、そんなすぐにムキになるなよ」

「なってない……!」


瀬良くんは私の反応に、けらけら笑ってる。

何なのもう……!


それからぱぱっとハンバーグを作り終えて。

お皿に盛りつけたそれを、瀬良くんのもとに持っていく。


「あの、お口に合わなかったらごめんね」


「いただきます」と同時に手を合わせる。

するとすぐに、瀬良くんはハンバーグを口に持って行って。


……どうしよう、緊張して食べられない……!

どくどく、と心臓が音をたてるのを感じながら、瀬良くんを見つめる。


ぱく、とハンバーグを口に入れた瀬良くんは、瞳を徐々に大きくさせて。


「うま……!椎葉さんすげー」


目を輝かせながらそういうから、一気に体の力が抜けた。


よ、よかった……。


「ありがとう……」


私もハンバーグをほおばる。


あっ、今日のは上手にできたかも。


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