甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「じゃあ、瀬良くんの……?」
引っ越してから、瀬良くんしか家にいれてないもんね……。
でも、なんで瀬良くんがこんなものを……?
イメージだけど、もっときちんとした指輪をつけるような気がする。
どうして、こんなおもちゃの指輪なんか……。
「でも、なんか見たことある気がするんだよなぁ……」
私のものじゃないはずなのに……。
まぁ、いっか。
てか、届けに行かないとだよね。
そう思って時計を見ると、時間はすでに九時を回っていて。
さすがに、もう遅い時間だ。
「明日の朝にしよう……」
そうだね。
明日の朝、学校に行く前に届けるのが一番いい。
そう思って、その日は眠りについた。
***
翌朝、家を出る三十分前。
顔も洗って、歯磨きもして、髪の毛も整えて。
朝ご飯も食べて、制服にも着替えた。
いつも通り、あとはゆっくりして、時間になったら家を出るだけなんだけど……。