甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


瀬良くんは私を見たあと、玄関を開けて帰ってしまった。


一人になった家は、少しだけさみしい。

キッチンに戻って、流しに下げたお皿を洗う。


ちなみに、今日のご飯はカレーだった。
だから、いつもより少し洗い物に時間がかかる。

早く洗わないと、絶対後悔するよね……!


食器を洗って、それらを拭いてから食器棚に片付ける。
これで、洗い物はおしまい。

それからさっとお風呂に入って、リビングのソファに腰かけた。


「ふわぁ……、さっぱりしたぁ」


首にかけたタオルで髪の毛を軽くふきながら、なんとなくソファに目を落とす。

そこに、なにかきらりと光るものを見つけて。

……ん?


「なにこれ……?指輪……?」


優しく拾って、手のひらに乗せる。

それはシルバーで、赤いハートのついた指輪だった。

でも本物じゃなくて……、小さい子供がつけているような、おもちゃの指輪。


……私のものじゃ、ない。


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