甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。



そして、あっという間に放課後になって。


……来てしまった。地獄の時間が。

神崎くんってめっちゃクールらしいし。
沈黙ばっかり続いちゃったらどうしよう……っ。

気まずい雰囲気にならないといいなあ……。


なんてちょっと不安になる。

カバンを持って、一緒に行こうと神崎くんを誘おうと思い、その席を見ると。

……い、いない?
嘘、先行っちゃった?


そ、そうだよね……。なんで一緒に行く前提で考えてたんだろう。


一人で行こうと、教室のドアまで来たそのとき。


「椎葉」

「ひゃあっ!?」


後ろから私を呼ぶ男の人の声が聞こえて、肩が跳ねてしまった。
……しかも大きな声まで。恥ずかしい……。


おそるおそる後ろを振り向くと、私と同じくらい驚いた顔をしている神崎くんだった。


「えっと……ごめん。
そんな驚かせるつもりはなかったんだけど……」

「あっ、いやっ、こちらこそ大きな声を出してしまって、すみません……!!」


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