甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
本人が大丈夫なら、よかった……。
ちなみにもう一人は、陸上部の男の子。
三人のうち二人が男の子だから、もう一人は女の子がいいよねって話してるんだけど……。
女の子は、だれもやりたがらないのだ。
んー、どうしようかなあ……。
「だれか、足の速い女子がいるといいんだけど」
「足の速い女子……」
あっ、それなら……!
「あの、迷惑じゃなければなんだけどね……」
「ん?」
「わ、私、足の速さだけは、自信があって……!」
神崎くんの頭にはてなマークが浮かんだ。
運動は総合的に見たらイマイチかもだけど、走るだけなら。
「だからね、私でよければ、リレー、でるよ!」
あまり動かない神崎くんの表情が、少しだけ驚きに変わったような気がした。
えっと、びっくりされちゃってるみたい……?
そうだよね、本当に速く走れるのかって思われちゃうよね。
「んーと、ダメ、かな……?」
「椎葉、出てくれんの?」
「あ、えっと、うん!それでいいなら……」