甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


印刷されたプログラムは、初日に集まったあの教室にあるはず。


「私がとってくるから、ちょっと待ってて!」

「……え?ちょっと、待て」


戸惑うような神崎くんの声は聞こえずに、私は教室から飛び出して、プログラムがある教室まで向かう。


その教室に入って、プログラムの量を見たとき、思わず息をのんでしまった。

……え、これ全部プログラム?
嘘でしょ。ひとりで運ぶとか、考えが浅はかすぎた……。


でも、一人できちゃったからはもう仕方がない。

私は、いっぺんにその紙束を手にする。


「み、見えない……」


だけど、前が全然見えなくて。

ど、どうしよう……。
私たちの教室までは近いし、大丈夫だよね……っ。


なんて思ってたのに、階段を下っているとき、足を踏み外してしまって。


「きゃ……っ」


やばい、落ちる……!!
……っ、どうしよう。

やってくるであろう痛みに、目をつむる。

持っていた紙が床に落ちて、ドサッと音が聞こえた。


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