甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「椎葉……っ!」
だけど、いつまでたってもその痛みは訪れなくて。
……あれ……?
おかしいな、私とうとう痛みも感じなくなっちゃった?
おそるおそる目を開けると、視界いっぱいに神崎くんの顔が。
「……っ!?」
私と神崎くんが、お互いに息をのむ。
神崎くんの手が私に触れている。
「……きゃあっ!?」
思わず神崎くんから体を離す。
……えっ、い、今何が起きて……!!
心臓がばくばくと音を立てて脈打つ。
私が離れた反動で、神崎くんが近くの壁に背中を打ったのか、
「痛……」
と声をもらす。
そこで自分がした行動を省みて。
……わ、私今、突き飛ばしちゃった、よね?
「わーっ、ご、ごごめんなさいいっ」
土下座をする格好みたいになって、私は神崎くんに頭を下げた。
あーっもう、私なんてこと!!
多分、いや絶対、階段から落ちた私を助けてくれただろうに……!!
その相手を突き飛ばすとか、非常識すぎでしょ私!