甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「あ、いや、そんなにあやまらなくても……」
「だって、助けてくれたのに……」
「別に、いいって」
ゆっくりと顔をあげると、神崎くんと目があった。
「……?」
神崎くんがそっぽを向く。
どうしたんだろう、なんて思うと同時に、床に落ちている紙束に気が付いた。
「あーっ、紙!
輪ゴムで束ねてあってよかったぁ……」
束ねてなかったら、拾い集めるだけでへとへとだったよ……。
落ちている紙束を集めて、その全部を手にして立ち上がる。
「ごめんね、神崎くん。
あと、助けてくれて、ありがとう……」
「……ん」
それだけ言って、神崎くんも立ち上がった。
「じゃ、行こ!」
私が歩き出すと、神崎くんは無言で私の持っている紙束の半分以上を取ってしまって。
……えっ、な、なんで。
「ちょ、ちょっと、そんなに持たなくても……!
私、三分の一も持ってないよ」
「あぶねえだろ」
「……ん?」
「さっき、落ちてたし」
「う、そ、それは……」