甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
「だな。お疲れ」
「うん……!」
疲れたけど、終わった安心感で、少しだけ頬がゆるんでいる。
実行委員だけど、一年生だから、体育祭当日の仕事はないんだ。
今だけでもうへとへとなのに、先輩たちはすごい。
「来週からはリレーの練習も入るから、終わってよかったな」
「……リレーの練習?」
「もしかして椎葉、知らない?」
私はこくり、とうなずく。
う、嘘でしょ……。
実行委員の仕事に合わせて、リレーの練習まであったのか……。
たぶん、今の私の顔は、すごくげんなりしてると思う。
……あ、でも……!!
瀬良くんもリレー、出るって言ってたよね……?
じゃあ、これから練習のときは、瀬良くんに会えるってことじゃん……!!
嬉しい……っ。
結局頬がゆるんでしまう。
「ふ……っ」
「……っえ?」
誰かの笑ったような声がして、思わず顔をあげる。
神崎くんが、笑っていた。
あのポーカーフェイスの神崎くんが。