さっちゃんの足跡

67. 理療課の教科書、、、。

 毎年毎年、ドサッと渡される教科書にはうんざりしますけど、、、。
だってやたらめったら専門科目が増えてるんだもん。 嫌になっちゃう。
 漢方概論 按摩理論 鍼灸理論 経穴 生理学 病理学 衛生学 解剖学 診察概論 医学史、、、。
3年でこんなに勉強するのよねえ。 頭壊れちゃいそう。
 隣の机では入学してきたおじさんが教科書を見ながら唸ってます。 「どうやって覚えりゃいいんだよ?」
「そんなこと言われても困るわよ。 あたしだってどうやって覚えたらいいのか分からないんだからね。」
 不意に聞かれたおばさんが嫌そうな顔で切れてます。。 しょうがないじゃん。
一般教科は体育くらいかな。 後は有りませんねえ。
 この3年間はひたすら鍼を刺して誰かを揉みまくって腕を鍛えるしかないのかなあ? ねえお母さん。
「私に聞いても困るわよ。 何も知らない世界のことなんだから。」
 そうだよなあ。 お母さんはスーパーで働いてるんだし、、、。
さっちゃんは渡された教科書と真新しい鍼箱を撫でながら明日のことを考えるのでした。
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