あの頃のあなたに、今度こそ愛されたい
第4話 家族に逆らえない私
私も昔は無条件に兄と姉が好きだった。
兄への気持ちが冷めたのはいつだっただろう。
倉庫で10年以上埃を被った防具の処分先に困って、私に剣道部に入るよう提案してきた時だったか。
姉への気持ちが冷めたのは、私の就職活動がうまくいかなかった時に馬鹿にされたからだろう。
「私の時はどの会社も来てくれって大変だったわよ。やっぱり、女は学力より愛嬌よね」
彼女は就職活動に苦戦して自信を喪失している私を楽しむように笑っていた。
(バブル期と就職氷河期では全然違うでしょ⋯⋯)
私は親に予想外にできた子だから、お金をかけたくないと言われ兄弟間差別を受けてきた。
そのような両親の振る舞いを見て、兄と姉も私のことを自分達と同列とは扱わなかった。
父親への気持ちが冷めたのは「大学に行きたいなら、奨学金で行け」と言われた時だ。
兄と姉は全額学費を払って貰っていて、私の記憶が確かなら毎月3万円のお小遣いまで貰いながら大学生をしていた。
母への気持ちが冷めたのは「どうせ合格しないのだから、介護に集中しろ。少しは役にたて」と言われた時だ。
私はどうしても教師になるのを諦めたくなくて、他県の教員採用試験も受けようと考えていた。
しかし、その頃父が脳卒中で倒れ要介護状態になった。
母親は自分が介護をしたくなくて、私に父の面倒を見るように強いた。
兄も姉も就職を機に地元を離れてしまったので、地元にいる私に父の介護を押し付けたかったのだ。
「教師なんかになったら、拘束時間も長くなるでしょ。今の融通がきく工場勤務をしながら、お父さんの面倒を見なさい。親孝行したい時にはもう親はいないわよ」
母親は私が教員採用試験を受けようとするのを妨害し続けた。
思うように体が動かなくなり、暴言が増えた夫の相手をしたくなかったのだろう。
それでも私は親に逆らわず不満を自分の中に押し込めて、言うことを聞き続けた。
兄への気持ちが冷めたのはいつだっただろう。
倉庫で10年以上埃を被った防具の処分先に困って、私に剣道部に入るよう提案してきた時だったか。
姉への気持ちが冷めたのは、私の就職活動がうまくいかなかった時に馬鹿にされたからだろう。
「私の時はどの会社も来てくれって大変だったわよ。やっぱり、女は学力より愛嬌よね」
彼女は就職活動に苦戦して自信を喪失している私を楽しむように笑っていた。
(バブル期と就職氷河期では全然違うでしょ⋯⋯)
私は親に予想外にできた子だから、お金をかけたくないと言われ兄弟間差別を受けてきた。
そのような両親の振る舞いを見て、兄と姉も私のことを自分達と同列とは扱わなかった。
父親への気持ちが冷めたのは「大学に行きたいなら、奨学金で行け」と言われた時だ。
兄と姉は全額学費を払って貰っていて、私の記憶が確かなら毎月3万円のお小遣いまで貰いながら大学生をしていた。
母への気持ちが冷めたのは「どうせ合格しないのだから、介護に集中しろ。少しは役にたて」と言われた時だ。
私はどうしても教師になるのを諦めたくなくて、他県の教員採用試験も受けようと考えていた。
しかし、その頃父が脳卒中で倒れ要介護状態になった。
母親は自分が介護をしたくなくて、私に父の面倒を見るように強いた。
兄も姉も就職を機に地元を離れてしまったので、地元にいる私に父の介護を押し付けたかったのだ。
「教師なんかになったら、拘束時間も長くなるでしょ。今の融通がきく工場勤務をしながら、お父さんの面倒を見なさい。親孝行したい時にはもう親はいないわよ」
母親は私が教員採用試験を受けようとするのを妨害し続けた。
思うように体が動かなくなり、暴言が増えた夫の相手をしたくなかったのだろう。
それでも私は親に逆らわず不満を自分の中に押し込めて、言うことを聞き続けた。